根室市議会 2019-03-12 03月12日-02号
問題の根本は、領土不拡大という第2次世界大戦の戦後処理の原則を破り、ヤルタ協定でアメリカ、イギリスがソ連スターリンの要求に応じ千島引き渡しを決め、それに沿ったサンフランシスコ平和条約で日本が千島放棄を宣言したことにあります。 ロシアは今、島を占拠し、自国領となった第2次世界大戦の結果を認めよと日本に迫っております。
問題の根本は、領土不拡大という第2次世界大戦の戦後処理の原則を破り、ヤルタ協定でアメリカ、イギリスがソ連スターリンの要求に応じ千島引き渡しを決め、それに沿ったサンフランシスコ平和条約で日本が千島放棄を宣言したことにあります。 ロシアは今、島を占拠し、自国領となった第2次世界大戦の結果を認めよと日本に迫っております。
ポツダム宣言についてはつまびらかではないと言い切った安倍総理のことですから、ヤルタ協定によってソ連の対日参戦の見返りに千島列島への軍事占領を認めた領土不拡大という戦後処理の誤りも問題視せず、今歯舞、色丹の2島のみ返還で決着しかねない懸念が広がっているばかりであります。これでは、ロシア側に足元を見られる交渉になりかねません。
日本共産党としては、これまで領土問題の根本は、領土不拡大という戦後処理の大原則を犯すヤルタ協定の内容を引きずったサンフランシスコ条約において、当時の日本政府が千島列島の放棄を宣言したことにあり、この不公正を正す国際正義と日露両国が平和時に締結した通好条約及び樺太千島交換条約を領土返還の外交交渉の基本に据えることが国際的に通用する道理ある外交であると主張してまいりました。
私は改めて、カイロ宣言やポツダム宣言、安倍総理はポツダム宣言は余り読んだことないと言っていましたが、ヤルタ協定などを読み返してみました。領土不拡大というのが第2次世界大戦の戦後処理に当たっての大原則だったんです。これを踏み破ったのがヤルタ協定ですけれども、私たちが提起しているように、北海道の一部である歯舞、色丹は、中間条約でも直ちに返還されるべき。
日本政府は、ヤルタ協定による千島列島の引き渡しとそれに基づくサンフランシスコ平和条約での千島列島の放棄は、領土不拡大という第二次世界大戦の戦後処理の大原則に反するという立場を明確にし、千島関連条項の廃棄、無効化と千島列島の全面返還を内容とする平和条約の締結に向けた交渉を行うべきです。
この本の最後のページに、日本敗戦に追いやるためのシナリオとして、条件つきでソ連の参戦を促したアメリカ・イギリス・ソ連首脳による密約、ヤルタ協定に触れております。
領土不拡大の原則をじゅうりんするヤルタ協定とポツダム宣言の問題点、そのポツダム宣言の弱点を引き継いだサンフランシスコ条約の千島放棄条項も、国際正義にも、あるいは国際道理にも反する大問題です。また、千島列島に含まれない北海道の一部である歯舞・色丹の領有は、どの国際法に照らしても全く認められない不当な占拠であります。
それには、当然ヤルタ協定という裏の協定があると。
今日、領土問題を解決するためには、第1に、ヤルタ協定の千島引き渡し条項とサンフランシスコ条約の千島放棄条項を不動の前提とせず、条約そのものを根本的に再検討することが必要です。 サンフランシスコ条約の第3条で、沖縄の施政権を米国に引き渡す条項がありますが、1970年代初めに施政権は日本に返還されていますから、条約の変更は決して不可能なことではありません。
歴史学習会において、ロシア側の郷土博物館の館長さん、このお話の中で、歴史的にも領土問題はピリオドが打たれている問題だと発言して、その根拠として1945年の米英ソで結ばれたヤルタ協定、1951年のサンフランシスコ条約、1956年日ソ共同宣言では、返還ではなく引き渡しとされたこと。